ヨガを用いたココロの浄化の重要性 : 問題提起

沖縄サットサンヨガフェスティヴァル2016/世界遺産ヨガ@座喜味城跡

ヨガを用いたココロの浄化の重要性 : 問題提起

 

さて、突然ですが、
日本で離婚するカップルの内、離婚裁判を行なったケースは、いったい何%ぐらいになると思われますでしょうか?

 

答えは以下の情報をごらんください。

日本の離婚裁判発生率

 

 

 

上記の情報は、偶々、ネットで見つけたもので、令和三年の日本の離婚の内訳に関するデータです。

それによりますと..

なんと、ご覧の通り、日本で離婚裁判まで行くケースは、だったの【3%】ということ。

しかも、その内、裁判で判決まで行き、離婚にまで至るケースは、だったの【1%】ということです。

 

さて、どうでしょう?

私は思いの外、裁判になっているケースが少なくて、驚かされましましたが、

皆さんはどうでしょう?
もっと多いと思われていたのではないでしょうか?

もし、同じ統計をアメリカで取った場合、なんとなくですが..

私が思うに、40から50%ぐらいは行きそうな気がします..  さて、どうなんでしょう 笑

 

 

ある女性ヨギニについて

 

この離婚のデータをみていて、ふと、私のアタマに浮かんだのは..

数年前にヨガで知り合った、10年程のヨガ経験をお持ちの1人の女性です。

 

その女性は2度結婚され、その2回とも離婚裁判を起こし勝訴したということを伺ったのですが..

 

今思えば..

 

1パーセントの確率を2回行なっている、レアなお方という事になりますねw

 

その方が仰るには、本当の離婚原因は、彼女自身の浮気。しかも、お相手は夫の友人ということで、

2回とも夫に浮気を問い詰められてバツが悪くなり、そのまま家を出て実家に戻り離婚裁判を起こした。と伺いました..

 

彼女曰く、

「浮気は証拠が無ければ浮気じゃないんだよねー」

と言われておりましたw

 

また、不貞裁判(浮気)は、勝訴に導く為の決定的な証拠を法廷に提出する事が必要となる様で、

その決定的な証拠とは、浮気場所への出入りを三回分ほどカメラに収める。

といった様な、カナリ難易度の高いものになるそうなんですね。

ま、そんな証拠を集めることは、夫の方からすると無理ゲーでしょうしねw

 

結局、その彼女の話の結末は..

2度の結婚、浮気を経て、2度の離婚裁判 & 婚姻費用請求裁判で勝ち、

歴代の2人の夫から約百五十万円づつ、彼女は合法的に金銭を手に入れることができた。ということです。

 

 

その話を思い出し、私が客観的に思うところは..

その2人の旦那さんは、実際は無実ですし、恐らくですが、相当、理不尽な思いをされたのではないかと想像してしまいます。

 

そういえば、ホリエモンが、確か脱税?で刑務所に入れられた時の心境を

『理不尽』と表現していましたが、

自分に非が有るならば、刑務所でも罰金刑でも仕方なく納得がいくのであろうが、

自分に非は無いと重々分かっていながら、周囲からは蔑みの目で見られることは、精神的に耐えがたきものであろう。

彼(ホリエ)はそんな時、塀の中で、中世ヨーロッパの魔女狩りや、異端裁判などの不遇な扱いを受けた人間の歴史を省みて、

『僕が今感じている理不尽さも、その人達に比べたら大したことないだろう。と云い聞かせる様に自分を納得させていた』

と語っていたのを思い出します。

できることであれば..

私はそのホリエモンのコトバを不遇な2人の旦那さんに、鎮魂の念を込めて捧げたいと思うのです。

 

さて、彼女の方ですが..

 

彼女はおそらく、根っからの詐欺師なのでしょうw

2度あることは、3度あるといいますし..

いやいや、末恐ろしいですw

 

 

現世の法律ではない、摂理による裁き

 

私思うに..

彼女が撒いた負のカルマ(行い)は、彼女の元に、思いもよらぬカタチで、
いずれは戻ってくるのではないでしょうか。

 

現世の法下ではない本当の裁き..

摂理に導かれた真実の審判の日が

いずれ彼女にも訪れるのでしょう。

 

 

グルジの見解

 

そういえば、最近、インド人の私の25年来のヨガの師匠 (Br.Rudara Dv) と電話で話しをする機会があり、その時。話の流れでこの話題となりました。

産まれてから現在の老年に至るまで性行為を一度もしたことの無い、高僧でありヨギでもある現存する聖人の彼なら、

 

さて、コレを何と説くのだろうと、好奇心満々で伺ってみたところ..

 

 

” That’s NOT yoga.”  

(そんなのは、ヨガじゃない)

 

と、たった一言..

 

一瞬、え??

 

と、なりまりましたがw

よくよく後で考えてみると..

うん。なるほど。深い..

 

全くもってその通りなのですが、

いかにも彼らしいご返答を頂きましたw

 

私的には超ウケたのですが 笑

 

 

ヨガスートラが示唆する、ヨガが持つ2種の変容力

 

まぁ、ヨギである私がヨガ的に考えてみるとですよ..

 

おそらく彼女は、10年ほどヨガをやってきてはいたものの、

ココロは置き去りにして、カラダしか磨いてこなかったのだと思うのです。

 

それはどういうことかというとですね..

 

ヨガの神様である聖パタンジャリが編纂したヨガの根本経典、

ヨガートラのアシュタンガ / 八支則について解説した句を用いて、私なりにこの問題について少々紐解いてみましょう..

 

 योगाङ्गानुष्ठानादशुद्धिक्षये     

 ज्ञानदीप्तिराविवेकख्यातेः॥२८॥

 

 yoganga anusthanat  

 asuddhiksaye jñanadiptih  

 avivekakhyateh.

 

 ヨガの実践により不純性が破壊され

 叡智の光が意識を照らし

 洞察力と識別力を兼ね備えた

 分別知へと到達する。

 
 -ヨガスートラ・2章28節-

 

 

ではまず、この一節の理解の為に、私の注訳を入れていきますね。

この格言は、ヨガの実践を通した変容力を示唆しており、その変容は2種在ると書かれています。

 

▪️1つ目は【浄化のプロセス】

▪️2つ目は【知識のプロセス】

を指しており、

 

▪️1つ目の浄化のプロセスは

カラダとココロの浄化作用を啓示しています。

▪️2つ目の知識のプロセスは

浄化された心は叡智の光により知性が増し、洞察力と識別力を持って現実と虚構を区別できる様になり、最終的には分別知 / jñana が備わる。ということを啓示しています。

 

 

✳︎ さて、余談ではありますが..   巷のヨガ講師が、よく口にする『ヨガはジャッジメントしない』という決まり文句があります。

しかし、このヨガの根本経典には『ヨガを行うことで分別知 (jñana) が備わる(白黒分別できる)』と、しっかりと明記されております。

即ち、『ヨガを行なうことで物事を、キチンとジャッジメントできる能力が備わる様になる』と、パタンジャリは規定しているのです。

 

 

私の見解

 

さてさて、上記の聖パタンジャリの格言を基に紐解いてみるならば..

 

先程お伝えした様に、

彼女は10年程、ヨガをやってきてはいるものの、ココロを置き去りにして、カラダしか磨いてこなかったのだろうと思うのですね。

ヨガを修練することで、カラダは浄化されて柔らかくなったり、見た目もキレイになったりはしたのだろうけれども

 

自分のココロや悪い思考パターン、そして過去のトラウマに囚われている自分と向き合ったりすること etc..

そういった、自身の内面に向き合い自省し、知性を持ち改善していくというプロセス、即ち、ココロの学びについては、

 

深いところまでは向き合えず、

もしくは意図して向き合わずに、

身体だけに向き合う形で、いわば、表面的なヨガを行なってきた為、

カラダは浄化されても、ココロや精神的な浄化は無きままになっていたのだろうなと、そう私は推測せざる負えないのです。

 

心が浄化されないと、知性が輝きを放つことはないのですから..

(2つ目の知性のプロセスについての学びや習得は皆無)

心とカラダのチグハグ差は増してゆき、

悪い意味でエゴは肥大し、

善悪の判断も曖昧となり(分別知の欠落)

結果、あの様な行動を取ってしまっているのであろうと。

 

 

痩せたい! キレイになりたい! すごいポーズ撮ってインスタにUPしたい!
ヨガイントラになって有名になりたい!etc..

 

私思うに、ヨガはじめるキッカケは上記の様に、なんでもいいと思うのです。

そして、初心者、中級者となり、アサナにハマり身体を浄化してくことも、もちろん良いでしょう。

 

しかし、その熟練度が増すに従い..

ヨガプラクティショナーは自身の内面にも、洞察の目を向けるべきなのです。

 

ヨガとは身体だけのエクササイズではなく、

ココロやその奥にある魂への良きアプローチになっていることに気づいていくべきだと思うのです。

ここから先のあなたの人生をより良きものにするために。

 

✳︎ さて、ここからは、ヨガで身体が浄化されてきていると感じてらっしゃる、実体験をお持ちの中級者、上級者の方に向けてのアドヴァイスになります。もちろん初心者の方も『そんな感じなのね的に』将来のために、アタマの片隅に締まっておかれるのも良いかと思います。

 

ヨガ練習生のアナタへ

ココロの浄化方法について

 

当初、カラダの固かったアナタが、ヨガでカラダに向き合い、努力して時間を掛けて柔らかくしてきて、前よりカラダは少し楽になったし、アサナも割と取れる様になってきた。

という、その身体浄化のプロセス / 経験と同じ様に、

今度はご自身のココロや思考パターンの領域に向き合い、知性のメスを入れて浄化させる事もできるのです。

そして、ゆくゆくは、ココロの深層に在る魂にこびり着いてしまった、へドロ化したラスボスであるトラウマやエゴに対しても、

『掃除します』

という明確な意志を持った意識を自身の司令塔に据え、知性と勇気を持って向き合い浄化していくこと。

即ち、ココロの浄化プロセスを行い、精神性を高めゆくこともできるのです。

また、その様に、ココロやトラウマを浄化していくことは、カラダに向き合い浄化していくことよりも、更に精神的な痛みや苦しみを伴うものですし、

それまでアナタ自身の思考の中核にあったそれらを、浄化させようとするのですから、場合によっては、順調に良くなっていっていると認識し安心していたら、急なリバウンドで悪化してしまう。

といった様なアップダウン、紆余曲折を経ながらも、改善の道を歩んで行くことになるでしょう。

しかし、それらも、ヨガを用いた身体浄化のプロセスの時と同じく、熟練度を増すに従い、楽さが増していくものなのです。

そして、そのことを実経験できた人は、ココロやトラウマ、偏った思考etc.. といった、魂にこびりついた汚れは浄化され、その魂は本来の輝きを取り戻すことでしょう。

そして..

私のヨガの師が、例の彼女の行動についての見解として述べられたコトバ..

”That’s NOT yoga.”

ソレは、以下の様な、彼のヨガに対する思いから出た誠なのでしょう。

私が彼に代って代弁いたしましょう。

 

ヨガとは本当の意味でのスピリチュアル。

ヨガとはカラダ、ココロの浄化方法、

そして、魂(意識)の解放に至る学びのための叡智なのです。

 

気がつけば、当初の下世話な話題から、ガチなスピリチュアル話しに至る、こんな辺境にまで、みなさんをお連れして来てしまったようです 笑

最後に、ふと、思い出した素晴らしき精神的な学びの句を載せておきます。

使い方によっては、貴方のココロの浄化を強力にサポートする、叡智の良薬となることでしょう。

 

考えは言葉となり

言葉は行動となり

行動は習慣となり

習慣は人格となり

人格は運命となる。

– マーガレットサッチャー –

 

Om

坂東イッキ

 

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関連記事

 

✳︎ 以下に関連記事へのリンクを掲示します。
ヤマニヤマの修練についての考察シリーズです。
より良い理解の為、番号順にご一読くださいませ。

① ヨガを用いたココロの浄化の重要性 : 問題提起
② それはその源から来たのです (おすすめ!)
ヤマニヤマは善悪のモノサシ
ヤマニヤマ倫理道徳-実践の道  (おすすめ!)
聖パタンジャリが規定したアシュタンガの主題とは?
哲人達の辿り着く先
目で読むココロのお掃除!聖なる読書のススメ

 

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